おばさんの年齢になると、寺社仏閣巡りを楽しむようになってきました。いろいろな神社やお寺を参拝していると、なんだか心がすっきりするように思います。
数日前より、なんだかお寺に行きたいなぁと思っていました。建物がとても美しいので、ただぼーっと見ているだけでも心が癒されますし、仏像を眺めるのも好きですし、お線香の匂いも好きです。
線香というと蚊取り線香の匂いも夏を連想させる懐かしい匂いでもあります。線香の匂いはアロマのような癒しの効果があると思っていますが、仏壇のお線香も蚊取り線香も、都心で毎日生活をしているとなかなか匂いを感じる機会がありません。
少し前より自宅で写経をしているので、機会があればお寺の写経体験に行きたいなと思っていたこともあり、都内で写経体験ができるお寺を探すと、毎日写経体験をしているのは奈良の薬師寺の東京別院と、成田山新勝寺の東京別院である深川不動尊でした。深川不動尊か…。
趣味で五街道歩きをしている私は江戸時代に関心があり、江戸時代の人々は何を目的に旅をしていたのかと思ったことがありました。目的はいろいろあるようですが、一つは寺社仏閣の参拝とあります。成田山信仰は当時の江戸の人々にとても浸透しており、成田まで行けない人々は分院である深川不動尊にお参りしたと言われています。今では日帰りで千葉県にある成田山新勝寺にお参り出来ますが、当時は歩いて移動する旅であり3日から4日かけて参拝していたようです。
そんなことを思っていると、以前、成田山新勝寺で頂いたお札があることを思い出し、お札をお返しして、写経体験をして、と思い深川不動尊に出かけてきました。
深川不動尊は東京都江東区にあります。東京駅からも近く、地下鉄東西線と大江戸線の門前仲町駅があります。門前仲町という名前がある通り、深川不動尊の門前町として江戸時代より人々で賑わっている場所です。隣には富岡八幡宮もあります。
私は都区内に住んでいますが、西側に住んでいるので、東側になる門前中町に行くには都心を抜けていくのですが、通勤ラッシュの時間でない平日昼間は電車で座ることもできました。
お昼前に到着しました。写経は集中力が必要ですが、少し、お腹が空いているので何か簡単なものを食べたいなと思うと、伊勢屋さんがあったので買い物をして、深川公園のベンチに座っていただきました。
お稲荷80円と紫蘇きゅうり巻き80円、赤飯おにぎり130円。お米のおいしさが際立っていてとても美味しかったです。
お寺に向かい、HPに説明があった本堂脇の受付場所で受付をして、本堂内にある写経道場に案内されました。道場内には私を含め三名の方が写経体験をされていました。
自宅で写経をするときは筆ペンを使うので、墨と筆で文字を書くのは中学生の書道の時間以来です。なかなか思うように文字を書くことが出来ず、2時間近くかかってしまいました。
書いた写経はその場所で納経して退出します。
成田山新勝寺は弘法大師空海に所縁があるため真言密教です。真言密教では護摩祈祷をしているので近くで体験したいと思っていました。護摩祈祷の火炎は不動明王の知恵そのものであり煩悩を清らかな願いへと高めて成就させる力があると言われているとあり、お堂の中で燃え盛る炎、響き渡るお坊さんが唱えるお経の声と大きな太鼓の音にはとても圧倒させられますし、心が洗われてすっきりした気持ちになります。
深川不動尊では実際に護摩祈祷をしていただけます。しかし、今回は写経に時間がかかりすぎて、護摩祈祷を間近で見ることはできませんでした。何事もしっかりと計画を立てて行動することも大事です(;^_^A。
やっとの思いで写経が終わった後は、ゆっくりお寺の仏像を拝見し、境内も少し散策しました後地下鉄に乗って帰りました。私は電車の中でうとうとすることはほとんどないのですが、その時はリラックス出来たのか、うとうとしては目を覚ましてを繰り返しながらの電車内でした。
せっかく出かけているのだからお店でゆっくりコーヒーと思う事もない訳ではありませんが、ま、良いかと思い、スーパーで買ったコーヒーを飲みました。やっぱり私はケチでした(;^_^A。
使ったお金💰
- 交通費(地下鉄) 484円
- 写経 2000円
- おにぎり他 290円
- コーヒー95円
- 合計 2869円でした