私はケチである

ケチ子おばさんの雑談・独り言(^^)

無性に食べたくなるインスタントラーメン 減塩の文字に惹かれたおばさんの結末

時々、年に数回かもしれないけれど、

インスタントラーメンを無性に食べたくなる時がある

昭和の高度経済成長の時代が終わるころに生まれて成長してきた私たちの年代にとっては、幼い頃の思い出の1つが、インスタントラーメンだと思っている。

当時のインスタントラーメンでは、「チャルメラ」や「チキンラーメン」「出前一丁」と、他にも人気の商品があったにも関わらず、私の一押しはもちろん、「♪白菜、しいたけ、に~じん…♪」と、当時のCMソングまで歌える、「サッポロ一番塩ラーメン」である。

当時は、何故か母が箱買いをしており、実家の台所には塩ラーメンの段ボールが無造作に置かれていたのをよく覚えている。
母に聞いたことがある。
「インスタントラーメンって健康に良くないのに、何で成長期の子どもに食べさせていたの?」
「…美味しいから」
聞かなきゃ良かった。

現在では、健康ブームが後押しをして食事や栄養を気にする生活習慣が定着しようとしているけれど、昭和の頃は食品についての意識も低かった。
美味しく食べられれば良かったのかもしれない。

そんな、栄養に関して無知な母は高血圧になった。すると、
「塩分は控えるようにしているのよ。野菜のお浸しも醤油はかけないでそのまま食べると美味しいわよ」
私に健康な食生活アピールをしてくるけれど、野菜のお浸しに醤油をかけなくても美味しいなら、若い頃にもそうしていたでしょ。と、突っ込みたくなる。
お浸しには醤油をかけると美味しかったから、そうやって食べてきていた。健康の為の努力と言うやせ我慢でしかない。

登山中に食べた塩ラーメン

山で食べるインスタントラーメンは便利で美味しい。
袋麺では無いけれど、「山で食べるカップヌードルは美味しい」と、登山者の間では有名な話である。

気になる塩分や、炭水化物の糖分、油揚げ麵の油も、登山と言うハードな運動と、大量に出る汗で相殺されるような気がしている。
反対に考えると、登山のハードな運動で失われた栄養素を補給できるのがインスタントラーメンなのかもしれない。塩分、糖分、脂肪分。
人間は、必要としている栄養を含んだ食品を食べると美味しいと感じるものである。
しかし、便利になった現代社会では、これだけの栄養を必要とするような日常生活は送っていない。

 

塩分、糖分、脂肪分

塩分、糖分、脂肪分、日常生活においては、不健康三大栄養素である。
身体活動量少ない現代人に加えて、おばさんの年齢である中年では、体の代謝機能が低下してくるので、若い頃と同じような食事をしていると過剰摂取になってしまう。

しかし、人間が美味しいと感じる食べ物のほとんどは、
塩分、糖分、脂肪分だったりする。
それらの合わせ技の代名詞でもある、ラーメンが美味しくないはずがないのは、だれもが知る事実である。

 

おばさんお年齢でも、美味しくインスタントラーメンを食べる方法は無いのかと考えて、25%減塩と表示されているのを買ってみた

一日の塩分摂取量と言えば、私が学生の頃には成人で1日10g以下だったような気がするけれど、今では成人男性で一日7.5g以下、成人女性では6.5g以下と推奨されている。
袋麺のインスタントラーメンの塩分量は4.0g前後であり、おばさんでは一日の約2/3の塩分量がインスタントラーメン一袋で取れてしまう事になる。
稀にある一日だけのインスタントラーメンならそれほど気にする必要が無いかもしれないけれど、普段の食生活に自信が無い私は、塩分の数字を見ただけで致死量に匹敵するのではないかと感じてしまった。

そこで、買い物に出かけた業務スーパーで「塩分25%カット」と書かれた、5個入りの袋麺を見つけた。
値段は消費税を入れれば200円を超えるようだけれど、それでも一袋は40円ほどである。5袋の全てを賞味期限内に食べられると心配するけれど、他の商品より塩分を気にしないで食べられるのならばと、思い切って買ってみた。

塩分25%カットの袋麺一食分の塩分量は3.5gと少し低い。
自分が良い買い物をしたと思いたいのはおばさんの心理であり、比較のためにネットで「サッポロ一番塩ラーメン」の塩分量を調べてみると、6.1gと断トツの結果だった。もはや、成人女性の一日分の塩分摂取量になってしまいそうな、6g越え。
そんなに塩分を気にするならば、スープを残せば良いじゃないかと思われるかもしれないけれど、ラーメンはスープが美味しいので一滴も残したくはない。

 

塩分25%カットの味と、胃もたれ

夏の暑さが少し涼しいと感じた日、久しぶりにインスタントラーメンを食べたいと思い、キッチンの引き出しにしまっている塩分25%カットの袋麺を取り出した。「うまみ重ねて減塩25% 重ねだし塩ラーメン」なんとも頼もしい言葉が書かれているのに期待する。ラーメンに入れる具は、ネギのみにした。

そうか

ラーメンって、塩分、糖分、脂肪分がラーメンなんだ。
美味しいけど、けど。
油揚げ麺である細麺は、スープに絡んで美味しい。
美味しいけれど、やっぱり塩分25%カットの味かもしれない。あっさりしているけれど。あっさりだなぁ。

それから、夕方を過ぎてもお腹が重く、胃もたれまで感じる始末。
おばさんとはこういう生き物になってしまうのか。意を決して、食べたいと念願したインスタントラーメンを、少し妥協して減塩を選んで罪悪感なしに食べようとした結果は、惨敗であった_| ̄|○

減塩なんて姑息な事を考えずに
どうせ、同じ胃がもたれるのならば、
腹をくくって、塩分6.1gの「サッポロ一番塩ラーメン」を食べれば良かった。
懐かしの「サッポロ一番塩ラーメン」

ちょっと、お値段お高いけれど…。