私はケチである

ケチ子おばさんの雑談・独り言(^^)

悪いときは、悪い事がおこる(T_T)

 

 

 

私は、他人と関わりたくなく、出来るだけ関わらないような生活をしているのですが、諸事情(👈つまりお金が無い(笑))で、セミリタイアしているのですが仕事は続けています。

 

仕事でも、出来るだけ人と関わりたくないのですが、どうしても関わる必要が出るのが仕事と言う物です。はい。

 

そんな事で、もう人間なんて関わりたくないと思う出来事がありました。社会や他人と関わればこんな思いもするので、仕方が無いとは思うのですが、心はどっぷり疲れ果てます_| ̄|○

 

気分転換しよう。

先日始めた、秩父三十四観音霊場巡りに出かけました。お天気は少し雲があり、肌寒かったですが、それでも歩いてお寺巡りをすれば気分も晴れてきます。仏像や石像を観ていると、穏やかな表情もあれば怒りの表情や妬みの表情もある。あー、私は今怒りの顔をしているだろう。こんな顔か。落ち込む。

 

状況は色々あれど、自分の感情はコントロールできる。出来るはず。出来ない私はまだまだだ。物事は、怒りなどのマイナスの感情では解決することはほとんどない。それどころか、返ってややこしくしてしまうのが常。_| ̄|○

 

そう思いながらいると、トンビが空を舞った。鳴き声も美しい。

少し、心が軽くなった。空を見上げた。そして、山を眺めた。

 

埼玉県秩父地方は盆地になっている。その東側は奥秩父山塊であり、日本百名山である山もある。登ったことがある山も見える。甲武信ヶ岳両神山、振り返ると秩父のシンボルでもある武甲山。今日は、どの山からも眺めがよさそうだ。

 

トンビが私の頭上を飛んだあと十二番野坂寺に着いた。門の正面に預かり観音と言われる観音様が祀られていた。怒り、病気による苦しみ、妬み煩いの心を預かってくれるという。まるで、私を待っていてくれたように感じた。観音様は、私の怒りやすさんだ心を預かってくれるのであろうか。

観音様の顔を観た。怒りの顔、私はこんな怖い顔になってしまっているのだろうか。怒りの顔は怒りんぼうの表情。ここまで解りやすい怖い顔では無くても、怒っている顔の人っているよなぁ。私も怒り続けて、心が怒りで満ち溢れると怒り顔になるだろう。なりたくない。

観音様の真後ろには穏やかな表情で、まるでマリア様のような観音様が祀られていた。怒り、苦しみ、妬み煩いの心を、預かり観音様に預けると、このような穏やかな表情で慈愛に満ち溢れることが出来るとの教えだと思った。

ふと思った。私が怒りを預かってもらったら、その怒りはどうなるのか。観音様が抱え込むのか。いくら観音様と言えども、私の怒りを預かってもらうのは申し訳ない。私の怒りは、自分で対応すればよい。私の心の問題だ。そして、自分で解決できなければ、同じことを繰り返す。同じことを繰り返さないためにも、解決方法を探すことも大事。慈愛に満ち溢れるようになれれば良いと思うけれど、そこまでいかなくても、せめて穏やかな表情の自分になりたいと思う。自分自身の問題。

観音様は、大事な事を教えてくれているように思った。

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歩いて霊場巡りをすると、やっぱりお腹が空いて来た。秩父はお蕎麦の美味しいお店が多いので、お蕎麦屋さんでお昼を食べようと、ある路地裏のお店に入った。

 

悪いときには悪い事が起こる。

私の心の怒りが鏡に反射して自分に戻ってきたのではないか。まさに、そのような出来事であり、私の心の反省を促されるような出来事だった。

 

路地を入り、約1分程まっすぐに進み、左手にお店の玄関があった。そんなにバタバタと足音を立てていた訳ではないけれど、すごくタイミングよく店主が出てきてくれ、奥に行くように指示された。タイミングの良さがかえって不自然だと思った。

 

カウンター席に通された。先客はご夫婦と思われる二名。カウンターの端に座っていた。少し離れた場所に座ろうとすると、店主にホットカーペットのスイッチを入れるように指示された。店内は寒く、コートを脱ぐことも出来ず、ホットカーペットのスイッチをいれた。強にしたかったけれど、店主に何か言われそうだったので中にした。

本日は、健康セットかきんぴらセットがお勧めですよ。店主が言った。

 

少し迷った。セットの内容が解らない。先客のご夫婦が注文を始めたので様子を見る。

もりそば大盛りで。ご夫婦と思われる男性が注文したが、セットしか出していないと店主にバッサリと却下された。そして、本日は健康セットがお勧めですとダメ押しされる。選択肢が無くなったご夫婦は健康セット二人分を注文された。男性は蕎麦湯を用意してもらえるのかを聞いたが、店主に訳の分からない理由で却下された。蕎麦湯もなしか。

多くは無いが、メニューは壁に貼ってある。しかし、事実上健康セットしか出していないのか、それしか出したくない様子を感じる。だったら、メニューを壁に貼らなくてよいのに。そう言えば、私にはきんぴらセットの二択を言われたことを思い出した。私はきんぴらセットを注文した。

そして、双方のセットにある黒はんぺんが気になり、何ですかと店主に問う。確か静岡おでんの黒はんぺんを思い出す。店主は、鰯と答えた。まさかの単語。

 

ホットカーペットが徐々に温かくなってきた頃、店主より端に移動するように言われた。断る理由も見つからなく、何か言うと面倒な事になりそうなのでそそくさと移動した。移動した先は先程スイッチを入れたホットカーペットから出てしまうため、再度移動先のホットカーペットの電源を入れる。寒い。

ほどなく、もう2名のお客さんが入ってきて、店主は私が先に電源を入れていたホットカーペットの席に案内した。私は一人なのでどこでも良い。初めから端で良かったのにと思う。移動した分寒いなぁと思っていると、店主が後から入ってきた二人組に言った。(ホットカーペットを)温めておきましたよ。と。私もびっくりしたけれど、私より先に入っていたご夫婦も、一連の流れに同席していたので驚いている様子だった。店主は余計な一言も言う。

 

店主は、後から来た二人に向かって、健康セットがお勧めですと、他の選択肢を出さなかった。とても他を注文できる空気感はその場には無かった。

 

先ず、黒はんぺんが運ばれてきた。温かいうちに食べてください。半ば強制的だ。食べないと怒られそう。食べると普通の静岡の黒はんぺんだ。余り鰯の匂いもしないし、上にのせられているおろししょうがも風味が無い。地元のスーパーで袋に入って売っていそうな味。不味くは無い。スーパーで売っているご当地物の味。

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注文したお蕎麦が運ばれてきた。少な!。

蕎麦屋さんでそばを注文すると、大盛程の量が普通盛りの事が多いのに、通常のお蕎麦の一人前の半分とは言わないまでも2/3程しかない。薬味に辛味きんぴらごぼうと刻み葱少々。少ない。お蕎麦が少ないからこんなものか。

 

蕎麦を観てみる。蕎麦には珍しく透明感がある。そば粉の分量より小麦粉の量が多い事が解る。一口食べる。つるつるしこしこした蕎麦風のうどんという感じ。不味くはない。こういう食べ物だと思えば美味しいかもしれない。しかし、蕎麦だと思えない。蕎麦の風味も全くない。そう、蕎麦という食べ物じゃない。蕎麦湯が提供できない事にも納得する。

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つゆを味わう。何だか変わった味がする。酸味がある。不味くはないが、そばつゆの味ではない。蕎麦風の何だか良く解らない麺には良くあっていると思う。なんの味だろう。どこかで食べた事があるような味。そうか、ところてんだ。お酢味のところてんのつゆで出しが少し強めの味。

 

そんなことを思いながら蕎麦風の食べ物を食べていると、先客だったご夫婦は早々に蕎麦風味の食べ物をすすって食べ終わり、あっという間に会計を済まし出ていく。食べている間にご夫婦の会話は無かった。会話できるような雰囲気ではない。良いのか悪いのか、まさに、黙食。お値段は1000円。消費税込みとわざわざ書かれており、良心的をアピールしているが、そもそも、天ぷらもついていなく、量の少ないお蕎麦にはお高い金額設定だ。千円札で会計できるのは手間を省いているのだろう。消費税を付けて、わざわざ1100円にするとお釣りが面倒なのだろうと感じた。

 

私も食べ終わろうとしていると、すぐに料理が載せられていたお盆を下げられる。入店時に小さな湯呑でだされたお茶は飲み干している。通常ならばお盆を下げる前にお茶のお替りの声をかけるであろう。

 

1000円札一枚を店主に渡し、ホットカーペットの電源を切って足早に店を出た。路地から振り返り、店の建物を観ると路地の突き当りにある、暖簾をかけられた小窓の端から店主がこちらを観ていた。怖かった。

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大通りに出てから、持参していたステンレスボトルに入れた温かいお茶を飲んで、ようやく、ほっとした。